子どもから大人になるひとつの区切りともいえるのが成人式です。家族にとっても大切なイベントですよね。本記事では、その成人式当日が雨だった場合、和傘は必要なのか、和傘とはどういったものなのかを詳しく解説していきます。今後、成人式を控えている人はぜひ参考にしてください。
和傘とは
和傘とは、竹や木などの天然素材を使用した骨組みに油を染み込ませた和紙を貼って作った傘の総称となっています。日本伝統の傘ともいわれており、その姿はとても美しいです。しかし、日本が発祥ではなく6世紀ごろ中国から日本に伝わってきました。
当時は貴族など身分の高い人の付き人が日傘などの用途で和傘を持つことが多く、その姿は権力の象徴としても使用されていました。またこの頃の和傘は開閉できませんでしたが、江戸時代に入ると開閉できるものが開発され、身分の高い人だけでなく一般の人にも和傘が広まっていったのです。
そして和傘には種類があり、「番傘」「蛇の目傘」「日傘」「舞傘」の4種類があります。本記事のテーマである雨天で使う雨傘は「番傘」と「蛇の目傘」の2種類です。この2種類は和紙の上から油を塗って防水加工してあります。
成人式のためにわざわざ和傘を用意する必要はない
人生を通して大事なイベントのひとつでもある成人式。成人式が行われるのはほとんど1月だと思います。そして1月は雪が降ることが多く、天候が荒れがちな季節でもあります。そんな不安定な天気の中、成人式が雨だと気分も落ち込みますよね。
この日のために綺麗にしたヘアメイクや振袖が崩れることを気にして成人式どころではなくなります。そんな時、和傘はあった方がよいか悩むかと思います。結果からいうと、雨天を想定して和傘をわざわざ用意する必要ありません。和傘にもデメリットがあるのでいくつかご紹介します。
値段が高く、入手に時間がかかることも
和傘の価格は普通のビニール傘などと比べるととても高く、最低でも5,000円ほどです。高いものだと10万円以上するものもあり、伝統工芸品で量産が難しいため入手に時間もかかります。お店によってはレンタルできるところもあるので、どうしても和傘を利用したい場合はそういったお店を探すとよいでしょう。
お店の傘立てが利用できない
和傘は洋傘のように逆さにしてしまうと開いてしまうので傘立てに収納することが難しいです。成人式ではホールなど大きい会場で行うことが多いと思いますが、そういった場所で傘立てを利用できず、ずっと和傘を手に持ったまま過ごすことになります。
ただでさえ振袖を着て動きにくいので和傘を邪魔だと感じてしまうでしょう。また、成人式当日はご家族に会場まで送ってもらう方がほとんどだと思うので、雨天だとしても和傘は必要ないといえます。
記念撮影するなら和傘はとても写真映えする
上記では和傘のデメリットをお伝えし、雨天を想定して和傘を用意する必要はないと話しましたが、思い出に残すためこだわりの写真を撮りたいという方に和傘はおすすめです。若い世代なら誰もが使用しているSNS。和傘にはいろんな柄があり、お花のデザインのものもあるのでSNSに成人式の写真をアップしたいと考えている方は和傘を使用するととても映えます。また、当日は和傘が邪魔になると思う方は前撮りで和傘を使った写真を撮るとよいでしょう。
まとめ
本記事では成人式が雨天だった場合、和傘は必要なのかそのデメリットやメリットについて解説していきました。和傘にはデメリットが多いようにも感じられますが、日本の歴史ある伝統工芸品で記念撮影をするならとても映えるというメリットもあります。ただ、取り扱いが難しいので購入はせず、レンタルできるお店を探し前撮りで和傘を使って撮影するのがおすすめです。