成人式や卒業式、結婚式の参列時などで、振袖を美しく着こなしたいと考える人は少なくないでしょう。ただ、日頃から着物を着なれていない人にとっては、分からないことや不安なことも多いと思います。この記事では、和装のプロである振袖コンシェルジュが、レベルに応じてできることや顧客に提供してくれるサービスなどについて詳しく解説します。
振袖コンシェルジュとは
まずは、振袖コンシェルジュとはどのような人のことを指すのかを解説していきます。
振袖コンシェルジュはどんな人?
きものコンシェルジュとも呼ばれる振袖コンシェルジュの活動は、自分で着物を着ることから始まります。その後、段階を経て着つけ教室での指導などが可能になり、着物の楽しさを広げるキーパーソンとして活躍できるようになります。きものコンシェルジュのなかでも振袖コンシェルジュは、振袖や成人式に詳しい相談係だといえます。
きものコンシェルジュは段階によってできることが異なる
きものコンシェルジュは、一般社団法人全国きもの街づくり協議会によって、段階ごとに認定されます。ここからは、4級から師範まで5つの段階の認定基準と各段階のきものコンシェルジュができることを紹介します。
まず、きものコンシェルジュ4級は30分以内に着物を着ることができ、着物を着て出かけられることが認定基準です。次に、きものコンシェルジュ3級は20分以内に着物を美しく着ることができ、着物で出かけられることが認定基準です。
きものコンシェルジュ2級になると、マンツーマン、あるいは3名程度が同じカリキュラムで進行する教室で着つけを教えられることが認定基準になります。きものコンシェルジュ1級は、3名程度以上が異なるカリキュラムで進行する教室で着つけを教えられることが認定基準となります。
そして、きものコンシェルジュ師範は、きものコンシェルジュ4級から1級の指導や認定ができることが認定基準です。なお、2級以上に認定されれば、着つけ教室の講師としての活動が可能になります。
振袖コンシェルジュがしてくれること
ここからは、振袖コンシェルジュが実際にしてくれることの例を5つ紹介します。
振袖に関するさまざまな相談にのってくれる
振袖コンシェルジュは振袖に関するさまざまな相談にのってくれます。成人式で振袖を着るにあたって疑問や不安が出てきた時、振袖コンシェルジュなら相場を提示し、顧客の予算や希望に合わせて、多彩なプランを提案してくれるでしょう。手持ちの振袖がある場合には、最新トレンドの帯や小物などを合わせてくれるので、今風の着こなしに仕上げることも可能です。
着つけ
1人で着物を着られない人に向けての着つけサービスはもちろん、着つけ教室を開催してくれることもあります。
着物の預かりサービス
着物の預かりサービスがあるお店では、温度や湿度が整った保管室で着物を預かってもらうことができ、適切に保管してもらえます。
着物のお直し、仕立て、染め直しなど
人から受け継がれた着物がある場合には、顧客に適したサイズにお直しをしてくれます。また、着物を帯や羽織に仕立て直してもらうことや、色褪せた場所やしみができた場所を染め直してもらうこともできます。
しみ抜きやクリーニング
長期保管によってしみができた場合には、適切なお手入れ方法を提示してもらえるとともに、しみ抜きやクリーニングもしてもらえます。
振袖をレンタルするなら振袖コンシェルジュのいる店がよい?
振袖をレンタルする際は、自分や家族が着物について詳しい場合や、家で着つけができる場合などをのぞけば、振袖コンシェルジュのいるお店を選ぶと安心です。なぜなら、振袖・成人式の相談係ともいえる振袖コンシェルジュなら、振袖レンタルの平均相場やプラン内容、顧客の要望にそった振袖選び、写真撮影、着つけなどについて、幅広く相談にのってサポートしてくれるからです。
まとめ
成人式などの節目に振袖を着るととても華やかです。しかし、振袖レンタルの相場やいつ頃から予約すればよいのか、自分に似合う色や柄はどのようなものなのかなどについて、誰かに相談にのってほしいと思う人も多いでしょう。この記事で紹介した振袖コンシェルジュは和装のプロであり振袖の相談係でもあります。そのため、着つけはもちろん、顧客の疑問や不安、要望などを丁寧に聞き取り最適なプランを紹介してくれます。振袖をレンタルしたいものの何も分からなくて心配な人、自分に合ったプランを教えてほしい人などは、ぜひ振袖コンシェルジュのいるお店を探してみてください。きっとあなたの力になってくれるはずです。