振袖を着ていて突然雨が降ってきてしまったり、天気が悪い中、振袖を着なければならなかったりする場合、気になるのが雨で振袖が汚れてしまうことではないでしょうか。この記事では、振袖を着るときに雨が降っている場合、どのようなことに注意しなければいけないのかまとめます。
雨で振袖を濡らさないために意識するべきポイント
雨で振袖が濡れないようにするために、下記のようなことに気をつけましょう。
裾を持ち上げて歩く
振袖の裾をひねって持ち上げ、着物クリップを使って帯に留めておくことで、裾が汚れるのを防げます。ただし、裾をまくっているので上から雨コートを着用する必要があります。雨コートを脱ぐ際は、留めている裾を下ろしてから脱いでください。
歩幅は小さく内股歩きで
雨の日は、さらに歩幅を小さくして内股で歩くことを心がけてください。雨の日は雨水や泥水がはねやすいので、歩き方に注意する必要があります。少し歩きにくく、スピードも落ちるので時間に余裕をもって行動しましょう。
雨天時に振袖で外出する際におすすめのアイテム
雨天時に振袖で外出するときは、振袖を汚さないための便利アイテムの活用もおすすめです。ここでは、雨天時の外出で使いたいアイテムやあらかじめできる対策もお伝えします。
着物に防水加工をする
振袖や帯、襦袢に防水加工しておくことで着物が濡れるのを防げます。防水加工は、着物クリーニング店で行ってもらえることが多いので相談してみましょう。防水加工をしていることで、汚れもつきにくいです。市販の防水スプレーを使ってしまうと、着物にダメージを与えてしまう可能性があるので専門店にお願いしましょう。
着付けでは裾を短めに
雨の日に振袖を着る場合は、外からは見えない襦袢を、できるだけ短めにしておくことで、濡れないようにできます。着崩れで裾が下がってきてしまうこともあるので、振袖も裾を短めにしておくと安心です。
雨用コートを着用する
振袖の上から着用できる雨用コートを使いましょう。雨用コートを着ることで振袖を雨から守れます。
和風の雨傘を使う
雨が降っていると傘をさすことになりますが、この傘を和傘にすることで、振袖姿をより美しく見せられます。おしゃれに着こなしたいなら、雨傘にもこだわりましょう。雨から着物も守れるのです。
万が一、振袖を濡らしてしまった場合の対処法
雨対策をしていても、振袖が濡れてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。濡れた振袖のお手入れについてまとめます。
小雨で濡れた場合
少しだけ雨が降っていて濡れてしまったという場合は、濡れた場所を軽くたたくようにして拭いてください。ハンカチやタオルで優しく水分を取ったら、風通しがよい室内に振袖を吊るして湿気を取り除きます。湿気を取り除いたら、晴れた日に屋外で日陰干ししましょう。
大雨で濡れてしまった場合
大雨が降って濡れてしまったという場合は、着物が色落ちしてしまったり、色にじみが生じたりする可能性があります。この場合も、まずはタオルやハンカチで水分をしっかり取りましょう。それから振袖のクリーニングができるお店に持って行き、クリーニングしてもらいます。できるだけ早くクリーニングに出すことで、シミを残さないようにすることができます。
雨水と泥によって汚れた場合
泥が振袖についてしまった場合は、水分をしっかり取り除いて、着物を陰干ししてから泥を取る作業をしましょう。影干しして泥が乾いていればブラシでこすることで落とせます。ただし、ゴシゴシしてしまうと生地が傷むので注意しましょう。心配な場合は、振袖専門のクリーニング店で落してもらうのが安心です。
まとめ
雨天時に振袖で外出した場合の振袖汚れの対応方法や、振袖で出かける際の注意点をお伝えしました。雨の日の振袖は晴天時よりも動きにくいですが、気をつけることで汚れがつかないようにすることができます。雨が降っていても振袖で楽しく過ごせるように、お伝えした方法を試してみてください。