鳥柄の振り袖についてどのような印象をお持ちでしょうか。鳥柄の振袖は、モダンなものから伝統的なものまで、多くの種類があります。知れば知るほど奥が深い、鳥柄の魅力に取り付かれること間違いなしです。この記事では、鳥柄の振袖が持つ印象に加え、選び方のポイントについて詳しく解説しているため参考にしてください。
鳥柄の振袖が与える印象
鳥柄の振袖から受ける印象はどのようなものでしょうか。振袖はもともと華やかなものですが、躍動感のある鳥柄が加わることにより、ゴージャスな印象を与えられます。しかし、見た目が派手で美しいだけではありません。成人式などで着る機会が多い振袖ですが、鳥柄と蝶柄はとくに人気が高い柄です。
鳥と蝶の共通点は「飛び立つ」ことです。羽を広げて社会という新しいステージに飛び立つのにふさわしい柄ではないでしょうか。
以上のように、鳥柄の振袖にはポジティブな印象を受けることが多く、人気の高い柄のひとつです。さらに、鳥柄の中でも表現されている柄によってさまざまな意味があり、季節感も表現されています。
鳥柄の種類ごとの特徴
鳥柄の振袖にはさまざまな鳥が登場します。3つの鳥柄に対してそれぞれの持つ意味を紹介するので確認していきましょう。
鶴
鶴は千年生きるといわれている長寿のシンボルです。季節が限られない鳥柄で、着物は通年にわたり着用されます。「仲のよさ」「夫婦円満」という意味を持つため、長くパートナーと寄り添うことを期待して結婚式の振り袖にも選ばれる、人気のある柄です。
鳳凰
龍や麒麟と並ぶ天の使いである鳳凰は、お祝いのときに出現するとされているため「平和」「幸福」のシンボルとされています。通年着用して問題のない鳥柄です。五色の羽と長い尾を持つことから、きれいさと優美さを兼ね備えた振袖になることが多いです。
千鳥
千鳥柄は勝負祈願、家内安全の意味を持ち、人生の荒波を越えるという願いがこめられた振袖です。水辺に生息し、波とともに描かれることが多いため、夏の印象が強い柄ですが、通年使用でも問題ありません。成人式の時期でもより使いやすくなるように、千鳥格子をなどにアレンジするのがおすすめです。
雀
丸くてかわいい印象のある雀は、群れで行動するため「豊作」「繁栄」の意味が込められており、成人式の振袖としても合います。稲穂などとともに描かれることが多く、豊作のイメージと合わせて秋が似合う柄です。冬に毛のボリュームが多くなり、夏は痩せている印象から、盛夏は避けたほうがいいといわれています。単独では主張が少なめですが、ほかの強い色の柄や帯、小物と組み合わせて使用するコーディネートがおすすめです。
鳥柄の振袖の選び方のポイント
鳥柄の振袖を選ぶ際は、込められた意味、季節感などで選ぶのがよいでしょう。千鳥柄は「荒波を乗り越える」という意味を持つため、成人式にマッチします。しかし、季節感として夏のイメージが強いため、色合いなどを考慮して決定しましょう。
一方、雀は成人式にも使用できますが、夏には使いづらい柄です。鶴や鳳凰は季節を問わず違和感なく着用できますが、組み合わせる柄によっては季節感が出る場合もあるため、よく確認することをおすすめします。
まとめ
鳥柄の振袖が持つ印象に加え、選び方のポイントについて詳しく解説しました。躍動感のある鳥柄は、その見栄えからとても人気が高い柄のひとつです。鳥はその羽で「飛び立つ」ことから、次のステージに進むポジティブな意味合いを持ち、成人式にぴったりです。この記事では鶴、鳳凰、千鳥、雀の柄を紹介しましたが、それぞれの持つメッセージと季節感を理解して選択するとよいでしょう。しかし、最終的には自分で気に入った振袖を選ぶのが大事です。自分が気に入った振袖で迎える成人式は一生忘れられないものになるでしょう。振袖の柄で悩んでいる方、鳥柄を検討してみてはいかがでしょうか。