成人を祝う祝典、成人式は自治体が主催して開かれています。学区ごとに受付されるので、仲のよかった友人に会える貴重な機会です。しかし、一緒に行く友達がいない、知り合いが誰も参加していない、といった人はどこの会場にも必ずいます。成人式に一人で参加しても大丈夫?そんな不安を解消し、一生の一度の成人式を楽しんでみませんか?
意外と一人で参加している人は多い
「成人式は友達と一緒に行くもの、一人で参加するものではない」と思っていませんか?実際に会場に出向いてみると、一人で参加している人は意外といるものです。現在の住民票だけが当地にあり、幼少時から別の土地や海外で生活してきた人、家族の転勤で最近引越してきた人、早くから遠方の学校に進学した人など事情はさまざまです。
赤ちゃんを抱いた若いお母さんも一人で参加している光景をよく見かけます。彼らは一様にして「一生に一度の成人式、たとえ一人でも参加しないのはもったいない!」といった思いを持っています。同窓会ではないのですから、一人でも出席する意義は充分あるのです。
また成人式は数少ない振袖を着るチャンスでもあります。これまで育ててくれたお父さん、お母さんに感謝し、振袖姿を見せて喜ばせてあげましょう。一人でも振袖を着て成人式に向かうあなたを見て、ご両親は安堵と喜びで胸がいっぱいになるはずです。
新しい人に出会えるチャンスがある
一人で成人式に参加すると入口でどうしても不安な気持ちになってしまいます。周囲はかつての級友たちが旧交を温めているので、ちょっぴり寂しい思いをするのは否めません。そんな時は真直ぐに成人式の受付に向かいましょう。受付には「成人式実行委員」が控えていて、出席者を確認しています。
そこで思い切って「引越してきたばかりで、友達がいないのです。後で一緒に記念写真を撮ってもらえませんか?」といってみてください。実行委員の人たちは今日の成人式を成功させるために、長い期間準備をしてきました。成人式の成功とは「誰もが楽しめる成人式」にすることです。
対応によっては同じように一人で参加している人と引き合わせてくれることもあります。「一人で参加している方はあちらの方に集まっていますよ。よかったら一緒にお過ごしください」といった感じで新しい出会いの扉になっています。一人で参加している人から、声をかけられる確率はかなり高いです。初めて会う者同士が相対した時、晴れやかな成人式の振袖は新しい出会いを演出する、会話の糸口になってくれます。
成人式の式典に集中できる
毎年、各自治体の成人式では「喧噪」が問題になっています。久しぶりに会った友人同士で会話に夢中になってしまい、市長を始めとした来賓の挨拶をろくに聞いていない、うるさくて聞こえない、といった問題ですね。成人を祝う来賓の挨拶は後から思い返してみると、とても感慨深いもので、大切に胸にしまっておくべきものです。
時には職場で上司から「市長はどんな挨拶をしたか?」と、問われる場合もあります。立派な成人として公的に認められたからには、こうした問いにはきちんと答える姿勢が求められます。時には意外な芸能人や著名人が名言をくれることもあります。
大好きなアーティストがライブを聞かせてくれるかもしれません。そんな時、ひっきりなしに誰かに話しかけられたら、折角の貴重な体験が台無しですよね。一人で出席すると、式の間中会話をしていることはありませんから、式典の内容に集中できます。
1人で成人式に出席するのは、確かにハードルが高いでしょう。しかし、同じ年に生まれた者同士が集う機会など、今後はほとんどないのです。成人式で初めて出会い、意気投合したカップルも少なくありません。これまで話したことは無かったけど、成人式で親しく話すようになった、という友人同志もいます。会場にいるのは誰もがその日成人を迎えた人ばかり。一人で参加しても、素晴らしい出会いがあなたを待っているでしょう。