振袖といえば未婚女性が着る一番格の高い着物で、成人式に着るのが定番です。何か月も前から準備し、華やかな振袖に袖を通すことを楽しみにする方も多いでしょう。楽しみにしていた振袖ですが、着てみたら自分が太って見えると思った方もいるのではないでしょうか?今回は、着太りしない正しい振袖の着こなし方をご紹介します。
なぜ着太りして見えてしまうのか
着物を着たときに太って見えてしまう原因は主に3つあります。
体を筒状に整えるため
着物は直線で裁断された一枚の布で作られています。体を着物の線に合わせて着ないと、だんだんとズレが生じて着崩れてくる原因になってしまいます。
できるだけ凹凸をなくし、こけしのように体の線を筒状に整える必要があります。着物姿として美しいものになりますが、メリハリがなくなるため太った印象になってしまうのです。
体の幅が目立つため
筒状の体形に整えて着物を着ると体の凹凸が見えなくなり、肩幅が広い方は大柄な印象になってしまう場合があります。また腰やお尻の部分にぴったり沿うように着付けるため、洋服のような余裕がなくなり体形が出やすくなることも一因です。
首元が詰まって見える
着物は衿を何枚も合わせて着るため、首元をすっきりと着こなすことが難しくなります。首元が詰まって見えると縦のラインがわかりづらくなり、すらっとした印象がなくなってしまうことも原因といえるでしょう。
ぽっちゃり体型なら収縮色がおすすめ
太って見えてしまいがちな振袖ですが、色のイメージで大きく印象が変わります。ぽっちゃりさんにおすすめのカラーは、収縮色といわれる色味です。寒色に当たる青系の色味や、暗めのダーク色などが収縮色といわれています。
目に入る光の量が少ないため面積よりも小さく狭く見え、着痩せ効果が抜群です。反対に、膨張色と呼ばれ広がって見える色味もあります。白、ピンク、黄色、オレンジ、赤などの明るめのあたたかい印象の色になり、文字の通り膨張して見える色です。
膨張色は、写真撮影の時にライトが当たると、目に入る光の量が増えてさらに膨張してしまいます。着太りが気になる場合は、収縮色の振袖を選ぶようにしましょう。
色のほかにも、柄の選び方にも注意が必要です。柄が小さいと余白部分が広くなり、全体的にも大柄に見えてしまうことがあります。大き目の柄で、目線が上下に動くように縦に流れのある柄を選ぶと、着痩せ効果が期待できるでしょう。
着付けの際に意識すべきポイント
着痩せ効果のある収縮色をベースに、大き目の縦に流れのある柄の振袖を選んだら、次は着付けです。すっきり着こなすためのポイントを4つご紹介します。
着物専用の下着を着用する
着物専用の和製ブラジャーやサラシで胸元のボリュームを抑え、小さく見せるのがおすすめです。肌に優しい木綿のサラシはドラッグストアーでも購入できるので、探してみましょう。
衿元を鋭角になるように合わせて首元を細長く見せる
首元が詰まりすぎないよう衿元に角度をつけて合わせると、首が長く見える効果もありすっきり見せることができます。
後衿を少し多めにあけて首筋を見せる
後衿を多めにあけて、うなじが見えるようにすると首が長く見え、後ろ姿がすっきりして見えます。
裾すぼまりにする
洋服とは異なり、振袖は裾がすぼまるようにすると美しく見えます。着付けをお願いすると裾がすぼまるように着付けてもらえますが、着付けのあとの歩き方に注意しましょう。
洋服のときのように颯爽と歩くと着付けが崩れて裾が広がってしまいます。着物のときは、歩幅は狭く内股ぎみで歩くようにしましょう。階段では、裾を少し持ち上げると歩きやすく崩れにくくなります。
まとめ
振袖を着るのを楽しみにしていたのに、着てみたら太って見着付けの時のポイントも参考に、振袖を楽しんでください。えると残念に思ってしまいますよね。着る機会が少ないため、振袖を着たら写真撮影をすることも多いでしょう。振袖を選ぶときに色や柄を注意して選ぶことで、自分に合った一着を見つけることができるようになります。