振袖と袴の違いは?

公開日:2020/10/15 最終更新日:2024/11/19

若い女性が袖を通す着物の代表として振袖と袴があります。しかし、その違いがあまりわからないという方も少なくありません。どんなときに、どちらの着物を身に着けるのか、TPOを誤ってしまうと恥ずかしい思いをしてしまいます。それぞれの特性やTPOの違いをよく理解したうえで、美しい着物姿を楽しみたいものです。

成人式で袖を通される振袖

日本では一月になると全国の自治体で新成人をお祝いする式典が行われます。それが成人式という式典です。成人式は二十歳という人生の節目であり、大人になった自覚を持つ重要な人生のターニングポイントともいえるでしょう。そこでは女性の多くが日本の伝統礼服である振袖に袖を通します。それは日本の民族衣装であり、昔から未婚女性の第一礼服、正礼服とされています。

そのため成人式という式典だけに限定されず、友人の結婚式やパーティー、祝賀会など格式高い正式な場所で身に着けていくことのできる正装でもあります。袖が非常に長い特性があり、袖の短い留め袖や訪問着よりも面積が広く、そこにはほかの着物よりも絢爛豪華な文様や絞り、刺しゅうなどが施されています。まさにそれは身に着けて歩くことのできる芸術作品といっても過言ではありません。

袖が長いので動作がしづらく、動きも自ずとスローになることで、品よく優雅な雰囲気を演出できます。また振袖は未婚女性だけが身に着けることができ、既婚女性は一般的に身に着けることができません。しかし現代ではレンタル業者の普及などにより、未婚既婚関係なくドレス感覚でレンタルしてパーティーなどに身に着けられることも多くなっています。

卒業式で袖を通される袴

袴というと、着物の上からスカートのように下半身に履くひだ状の着物を指します。袴は一般的に女子学生が身に着けるものであると現代では認知されるようになっています。歴史的にはそのルーツは明治時代や古墳時代からともいわれています。

明治時代には袴姿をした女学生が、自転車をこいで通学する姿を「はいからさん」と呼び、その時代の最先端なファッション、モダンファッションとしてもてはやされました。そのことが現代でも定着して卒業式には多くの女性が袴姿で式典に臨むようになっています。

袴は小袖の着物、もしくは振袖の上にコーディネートされます。小袖は袖が二尺、すなわち76センチと短く、学生にとっては身動きがとりやすいものとなっています。現代のレンタルショップでは、小袖はポリエステル製が多く、取り扱いが楽なので人気があります。

しかし振袖と比較するとその華麗さは劣ってしまいます。袴は着物の裾をスカート状のもので覆ってしまうので、活動しやすくなります。また正座や椅子に腰掛けて、着物の裾がはだけたり着崩れやしわになったりするのを気にする必要がありません。そういう意味においても学生に最適な着物ということができるでしょう。しかし振袖のように第一礼服にはならず、学校という限られた場所で身に着けることができるものであり、汎用性は広くありません。

それぞれの着物を美しく身に着けるには

前述の通り、両者は着物としての特性も違い、ふさわしいTPOもまったく違うものなのです。そのため特性の違いをしっかりわきまえながら、美しく装いたいものですよね。振袖は正式な第一礼服であり、そのヘアメイクにも注意して身に着けることが大事です。振袖の場合、ヘアスタイルは基本的にアップスタイルです。

髪の毛が垂れ下がっていると胸元の豪華な文様が隠れてしまったり、全体的に貧相な雰囲気になってしまったりするため注意が必要です。振袖にあわせて髪に簪や着物の柄にあわせた花のコサージュを付けてもよいでしょう。また化粧は着物の豪華さに負けないように少し華やかで、派手めにするとバランスがよいです。

あえて普段使うことのない赤色の口紅をしてみても、決して着物に負けることがありません。袴の場合は、学校という場所と学生とうことを頭に入れて、派手過ぎないメイクを施す方が学生らしいかわいらしさを演出できます。ヘアスタイルも必ずアップスタイルにする必要はありません。

袴は下半身が隠れて少し地味なので、ヘアスタイルもダウンスタイルで下していてもかまいません。明治時代のはいからさんをイメージした髪形のダウンスタイルでも調和します。わからないこと、疑問があれば積極的に呉服やレンタル店のプロ、美容師さんなどに相談するのもよいでしょう。

女性の中には袴と振袖の違いがわからない方もたくさんいらっしゃいます。それぞれの着物は特性もTPOもまったく異なるものであり、そうしたことをしっかり把握したうえで身に着けることが大事です。またそれぞれの着物には似合う髪形やふさわしいメイクがあるので、それを考慮して身に着けることも大事です。そうしたことを考慮することでより美しい着物姿を演出できます。わからないことは呉服店のスタッフや美容師に相談するのもよいでしょう。

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