新年を迎える初詣では、和装スタイルの女性を多く見かけることでしょう。昨今はとくに若い世代を中心に着物がブームとなっています。購入をしなくても振袖レンタルを行っているショップも多いので、気軽に借りて初詣に向かうことが可能です。ここでは数多くある振袖の中から、どのようなデザインが初詣に合うのか見ていきましょう。
どうして初詣に振袖を着ていくの?
正月三が日の初詣に行かれた時、若い方から壮年の女性も和装で訪れている方を多く見かけます。着物は日本人の正装であるため、年神様にお詣りをする時はこの装いに身を包むのが本来の姿であるといえるでしょう。古来の朝廷では女性は十二単を身に纏って年神様にお詣りをしていたほどであり、その習わしが現代でも受け継がれている証拠です。
1980年代後期になると着物よりも洋装で訪れる方が多くなりましたが、2010年頃から再び和装が人気を集めており、東京にある計670件の着物レンタルショップの大半が初詣用の振袖レンタルをしているほどです。
基本的な振袖のスタイルは正月らしい豪華絢爛な絵柄が多く、冬用の中綿を入れている着物が貸し出されています。レンタル費用の相場としては、計20件のショップを参考にしたところ7日間の期間で約2万円となっており、さほど高くはありません。この料金に草履や帯などの小物も付くので手軽に利用できます。
初詣用の振袖でおすすめのデザインはこれ!
振袖と一言にいっても、多種多様なデザインがあります。どのようなデザインがよいのか自分で選ぶのが難しいという場合は、インターネットの口コミを参考にしてみると良いでしょう。
実際に利用された方の体験談を見ると、「金糸で豪華な絵柄をあしらったもの」「愛らしい赤色がよい」「動きやすい袖のもの」というコメントを多く目にできました。
初詣は豪華な絵柄を好まれる方が多いことが伺えます。とくに鶴と亀をあしらった縁起物をデザインに取り入れているものは評判が高く、東京の振袖レンタルショップでは9月頃から予約で埋まるといわれています。若い方には赤色の振袖も人気で、可愛らしさも伝統衣装に求められているようです。
初詣は大勢の方が集うため、動きやすさも重要視したいところでしょう。振袖には七分袖というデザインもあり、この形だと袖も短くて動きやすいです。豪華な絵柄で愛らしいもの、そして動きやすさも強調しているものを選ぶのがポイントです。
振袖レンタルを利用する時の注意点とは?
東京にある振袖レンタルを実施しているショップのうち、計20件を参考にしてレンタル時の注意点についてリサーチをしてみました。その中ですべての振袖レンタル店で挙げられていることが、飲食時に着物に汚れが付着したときはそのままにしておいてほしいということです。
初詣に行くと数多くの屋台が出ており、お好み焼きやたこ焼きなどを召し上がる方も多いでしょう。この時、誤ってソースを振袖に付けたとしても、そのままの状態で返却をして欲しいというわけです。これは何かしらの洗剤を使って汚れを落とそうとすると、かえって生地の奥深くに汚れが入り込むことを懸念されているからです。
また着物によっては生地を傷める恐れもあるので、何もせずにお返しをするのが望ましいでしょう。振袖レンタルにはクリーニングサービスも付与されているので、多少汚れをつけてしまっても問題はありません。返却時にどこを汚したのかを申し出れば、しっかりと対応をしてくれます。
以上、初詣の時に着物を身に付ける意味とおすすめの振袖デザイン等について見ていきました。普段は洋装で行かれている方でも、東京なら気軽に振袖レンタルが行えるので一度は利用してみるのもよいでしょう。新年から気持ちを引き締めて、晴れやかさも体感できるものです。