振袖は、華やかで周りをパッと明るくします。特別なイベントには、着物を着てでかけると決めている方もおられるのではないでしょうか。しかし、慣れない着物を久しぶりに着る時に、苦しくて体調が悪くなってしまう事があります。今回は、振袖を着て体調不良になった時の対処法や、対策を紹介します。
振袖が苦しい時の対処法
振袖を着た際に、息苦しく感じた事はありませんか?洋服に比べて、振袖は締めつけに違いがあります。とくに、胸からお腹にかけては、きつく締め付けられているようになっています。しかし、「苦しいけど、せっかく綺麗に着付けしてもらったのだから」と我慢していると、体調不良や吐き気を起こしてしまいます。振袖が苦しいと感じた際には、3段階の対処法があります。
まず、着物と帯の間に親指を差し入れて左右に動かし帯を緩め、帯の位置を下げましょう。帯を下げることによって、押さえられていたみぞおちの部分に隙間ができるので楽になります。
その方法でも楽にならなかった場合は、伊達締めの下に指を入れて緩めてみましょう。しかし、伊達締めには崩れ防止の役割があります。そのため、緩めすぎには注意しましょう。
その2つの段階でも息苦しいと感じる時は、帯枕の紐を引き出し緩めることで、息苦しさを軽減することが出来ます。帯枕はお太鼓を作る際に使用するものです。お太鼓を支えるためにも必要なもので、結ぶ時にみぞおち辺りに紐の結び目が来るようになっています。また、緩めてしまうとお太鼓が崩れてしまう可能性もあるので、適度に緩めるように気をつけましょう。
振袖で体調不良にならないための対策
振袖で体調不良にならないためには、対策を知っておく事も大切です。
対策法の1つ目は水分の摂取です。着物を着ると、トイレに行くことが億劫になります。そのため、水分を取らない方や、水分を控える方が多いです。しかし、水分不足が体調不良や吐き気の原因になることもあります。そのため、水分を控えず適度に飲むことはとても大切です。
また、対策法の2つ目は、胸周りにゆとりを取っておくことです。大抵の場合、通常の下着は締め付けがあるものを身に付けます。しかし、振袖を着る際には、さらに上からの圧迫感があるので息苦しく感じます。そのため、振袖を着る際には、和装用の下着またはノンワイヤーのブラジャー、ブラトップを着用しましょう。
これらは、通常の下着と比べて締め付け感が少ないので、着物で上からさらに圧迫されても苦しくなりにくいのでおすすめです。これから振袖を着る機会がある方は、これらの対策法を試してみてください。
苦しくならない着付け方
振袖が苦しいと感じてしまうのは、締め付けが大きな原因です。そこで、苦しくならない着付けには、締め付けの役割を持っている紐が大きなポイントになります。着付けでは、紐を大体3本用意します。この紐の部分が振袖の苦しさに大きく関係しているのです。紐を変えるだけで、振袖の着心地が大きく変わります。
まず、幅の太い紐を選びましょう。幅があるなら、着物を押さえる幅が広がるので苦しくなりづらくなります。次に、芯がある紐を選ぶことが重要です。芯が入っているということは、紐自体がしっかりとしているということです。そのため、結んでいる間にねじれることが少なくなり、ねじれた部分による圧迫感が少なくなります。
また、紐の結び目を重ねないようにしましょう。結び目を重ねてしまうと着心地が悪くなってしまいますし、圧迫感を感じやすくなってしまいます。紐は結び目を少しずつそらし、みぞおちに当たらないように結びましょう。さらに、ゴム製の紐を使用すると体への圧迫感を減らすことができます。ゴム製の紐は伸縮性を利用して着付けるため、締め付けが緩和され、着心地も良くなります。
この記事では、振袖を着た時に体調が悪くなってしまった時の対処法を紹介しました。体調不良にならないための対策や、苦しくならない着付けのコツも覚えて、快適に振袖を楽しみましょう。