一生に一度の晴れ舞台である成人式。近年、成人式で「ママ振袖」を選ぶ人が増えています。一方で安く好きなデザインを選ぶことができる振袖レンタルも変わらない人気です。今回はママ振袖とは何か、またママ振袖と振袖レンタル、それぞれのメリット・デメリットを上げながら詳しくご紹介していきます。
ママ振袖とは
ママ振袖とは、お母さんから譲り受けた振袖のことです。振袖は適切に保存できていれば長く着られるものなので、お母さんが「将来娘の成人式に着てもらおう」と保管している家庭も多くみられます。お母さんの想いのこもった振袖で成人式を迎えられると成人にとっても大切な思い出となり、さらに自分の娘へと受け継がれていく、そんな素敵な風習のある振袖です。
ママ振袖のメリット・デメリット
ママ振袖のメリットとデメリットを見てみましょう。
■ママ振袖のメリット
ママ振袖のメリットは、まず成人式費用を抑えられること。振袖一式の価格は購入時には100,000~800,000円、レンタルでも40,000~300,000円はかかります。ママ振袖では多少のメンテナンス費用や、必要に応じて小物などの購入は必要ですが、購入やレンタルに比べると格段に安く抑えられます。
また、お母さんやお祖母さんの代から受け継いでいるママ振袖は、他の成人達とデザインが被ることがありません。現在の母親や祖母世代の方は、着物を「資産」として代々受け継いでいましたので、振袖自体の品質も高いものが多いです。
■ママ振袖のデメリット
ママ振袖のデメリットは、お母さんとサイズが違う場合は仕立て直しが必要になったり、場合によっては着れなかったりする可能性があります。また、思ったより劣化していて汚れやほつれがあることも。シミ抜きであれば2,000~5,000円程度で済みますが、仕立て直しとなると40,000~60,000円ほどかかることも想定しておく必要があります。
中にはデザインが古い物もあるため、帯や小物などを新しくするなどの工夫も必要です。さらに、お店に着付けや写真撮影を頼む場合は、ママ振袖に対応していない店舗もあるため、事前に確認をしておく事が大切です。
振袖レンタルのメリット・デメリット
振袖レンタルのメリットとデメリットを見てみましょう。
■振袖レンタルのメリット
振袖レンタルのメリットは、成人する本人が好きなデザインを選べること。憧れの芸能人が着ていたデザインの振袖がよいとか、姉妹がいてそれぞれ自分の好きな振袖を着たい!という場合などは振袖レンタルがおすすめです。他にも、保管や手入れが必要なく、お店の方にお任せできるのでとても楽です。早めに予約をすれば、早期割引で通常よりも安くレンタルできる店舗もあります。
■振袖レンタルのデメリット
振袖レンタルのデメリットは、デザインが他の人と被る可能性があることです。また早めに予約しておかないと、人気のデザイン、可愛いデザインの振袖はあっという間に予約が埋まってしまうので争奪戦になってしまいます。振袖レンタルは価格が安いものが多いので、品質面では購入したものには劣ってしまう面もあります。
決め手の基準は?
「ママ振袖と振袖レンタル、結局どちらがよいんだろう?」と悩みますよね。そんな方に決め手の基準を解説します。「費用をできるだけ抑えたい」「他の人とデザインが被りたくない」「代々受け継いだ振袖を着たい」という方はママ振袖。「デザインにこだわりがある」「メンテナンスや保管が面倒」という方には振袖レンタルがおすすめです。
今回はママ振袖と振袖レンタルの違いと、双方のメリット・デメリットをご紹介しました。ご自身の好みに合わせた振袖を着て、晴れ舞台に立ちたいものですね。ママ振袖と振袖レンタルのどちらがよいのか迷う方の参考になれば幸いです。