成人式は、新成人として社会的に認められる正式な式典です。そこにはもちろん、大人としてのTPOとマナーをわきまえて参加したいものですね。しかし難しいことはありません。一般常識を頭において立ち振る舞えばマナー違反になることはありませんが、今回は服装とメイク、式典中のマナーについて解説します。
振袖を着なくてもマナー違反ではない!
服装からチェックしていきましょう。まず、成人式では服装の指定はありません。成人式=振袖のイメージを持っている人も多いかもしれませんが、何を着ても個人の自由で、必ずしも振袖を着なければならないという規定は、実はないのです。振袖を着る女性が大多数ですが、スーツでも構いません。
しかし、リクルートスーツだと見劣りしてしまいがちなので、襟元の華やかなシャツを選ぶなど、ひとつアクセントを加えておくのが無難です。最近では友達数人とカラースーツで揃えることもあるようですね。それもマナー違反にはあたりません。
成人式において、個性的な服装で自分を表現することもある程度可能なのです。しかしここで大事なのは、自由を履き違えないことです。露出度の高い服装や、あまりにもだらしない服装は成人式の場ではふさわしくありません。個人の自由だからといってTPOをわきまえないのは、マナー違反にあたります。服装選びをする際には、TPOをわきまえた服装選びをするように心掛けましょう。
振袖メイクは濃すぎず薄すぎずがベスト
みなさん、当日のメイクは決めていますか?美容院でヘアセットと一緒にお任せする人もいれば、似合うメイクや肌質は自分が1番わかっている!とセルフメイクをする人もいることでしょう。今回はセルフメイクをする人に向けて、振袖メイクのポイントを紹介していきます。美容院でお任せする人も、理想的な振袖メイクを叶えてもらえるよう、参考にしてみてください。
まず、ベースメイクはツヤよりマットな肌を作ることが基本です。また振袖には色白できめ細かい肌が似合います。ワントーン明るめのリキッドファンデーションを使うのがおすすめです。顔と首の境目にも忘れないようにしましょう。色物ですが、リップはメイクの印象を決めるパーツなので、ぼやけないように全体のバランスを見ながらしっかり塗りましょう。
アイメイクとチークは着物の柄、色味を見て調整します。普段メイクでは、着物に負けて薄く感じてしまうかも知れません。しかし、華やかにしようとすべてのパーツをしっかり濃くするとバランスが悪くなるので注意が必要です。ポイントを絞り、着物とのバランスが取れたメイクをするよう心掛けてみてください。
式典中の私語や携帯電話の使用はNG
これらは当然のことですが、改めて心においておきましょう。成人式の日に、数年ぶりに会う友達もいることでしょう。自然と気持ちも高ぶって、周りが見えなくなる気持ちもよくわかりますが、式典中は静かに話を聞くことがマナーです。
式典が終わってから思う存分、友達と盛り上がるようにしましょう。また、式典中に携帯電話を使用することも当然マナー違反にあたります。友達と写真を撮りたい気持ちもあるかと思いますが、時間は充分にあります。ぐっと気持ちをおさえ式典中は使用せずに、また、マナーモードに設定しておくようにしましょう。
成人式は懐かしい人たちとの再会を楽しむ場でもあります。その反面で、冠婚葬祭の冠にあたる、自分の一生にまつわる重要な儀式でもあるのです。大人としての立ち振る舞い、そして社会人としてのマナーをわきまえてこそ、新成人としての第一歩です。せっかくの成人式を心から楽しむためにも、これらを念頭において、みなさんにとっての素敵な1日を迎えてくださいね。